2010年12月29日
名前に関する疑問あれこれ
何回か前ののレッスンで、テキストにあったนามสกุล(苗字、姓)という単語に目が留まった。
以前から知っていた単語だけど、単語そのものの意味以上のことは考えていませんでした。
知ってはいたが使ったことが無い言葉だったのです。その単語を見てふとある疑問が頭に浮かびました。
今まで10人ほどの先生にレッスンを受けてきたが、そう言えば誰の苗字も名前も知りません。
全てニックネームで呼んでいて、そういうものだと思って疑問にも感じていませんでしたが、改めて苗字って単語を見て、そう言えば苗字ってものがタイ人にもあるはずだよなーと思ったわけです。
辞書で名前に関する単語を調べてみるとこんな感じのものが見つかります。
นาม
名前,苗字,称号,名詞,
สกุล
姓,苗字,血統,~属(動植物の)
ชื่อ
名前,~であるところの,すなわち,~という名前である
ชื่อเล่น
ニックネーム,愛称,通称,
この中で私が実際にタイ人の名前として知っているものはชื่อเล่นだけってことになります。
私が初めて買ったタイ語の教材は「CDエクスプレスタイ語」この本の第二課の例文が自己紹介です。
สวัดีครับ ผมชื่อยามาดะครับ
こんにちは、私の名前は山田です
ดีฉันชื่อทัศนีย์ค่ะ ชื่อเล่นชื่อไข่นะคะ
私の名前はタッサニーです、ニックネームはカイです。
こんな感じの例文です。
日本人の場合「お名前は何ですか?」と問われれば、普通は苗字を答えますよね。
この例文の場合も「山田です」と苗字を答えています。
そう考えるとทัศนีย์(タッサニー)は苗字でしょうか?
このテキスト、最後の20課まで山田さんと、ไข่(卵さん)の会話が続くわけですが、途中สมหวัง(ソムワン)さんなんてのが出てくるのですが、説明は「男性の名前」となってます。
男性の名前ということは、名前からその性別が判断できるってことで、これは文字通り「名前」だと考えられますよね、苗字から性別の区別はつけられませんから。
そうすると、「女性の名前」と説明されていたทัศนีย์も苗字ではなく名前なのではないかという疑問も出てきます。
誰の苗字も名前も知らないと書きましたが、よく考えてみると実は一人だけ知っている人がいました。
私がタイ語の勉強を始めた頃、初めてタイ語を教えてくれた先生。
その先生の苗字と名前は知ってはいましたが、その先生は日本人と結婚されているので日本式の漢字の苗字とカタカナ表記の名前でした。
もうだいぶ前のことなので記憶が確かではないのですが、その先生にタイ人の名前とニックネームについて聞いたことがありました。(とても日本語が上手な人でした)
「タイ人は普段ニックネームで呼び合う場合が多い」、「本当の名前はパリー語などの普段使わない言葉を基にしたものが多い」そんなようなことを聞いた覚えがあります。
でも、そのときはそんな説明に、それ以上の疑問も感じずに、カイさんや、ノイさんが出てくるテキストの例文をそのまま学習し続けるうちに苗字のことなど意識からすっぱりなくなっていました。
でも、一度疑問に思うとわからないことだらけです。
ニックネームはいつ誰がつけるものなの?そして一生同じニックネームを使い続けるの?
そもそも、何でニックネームで呼ぶの?
テキストに出てくるタッサニーやソムワンは苗字なの、名前なの?
テキストにนามสกุลという単語が出てきたとき、思い切って先生に苗字を尋ねてみました。
実は苗字を尋ねるってことに妙にどきどき緊張しました。
何故かと言えば、普段ニックネームで呼び合う習慣があるってことは、それにちゃんとした理由があるのではないかと考えたからです。
以前先生に聞いた、「パーリー語なんかの普段あまり使わない、、、」なんてのが思い浮かび、ひょっとして軽々しく口にしてはいけないとか、インドのように苗字から出身階層、カースト的なものが判ってしまうとか、すごく失礼なことを尋ねてしまうのではないかなんて思ってしまったわけです。
実際はニコニコしながら普通に教えてくれました。
特に難しい言葉でもなく、ぱっとみて意味がわかる苗字でした。
ちょっとだけ拍子抜けした感じもありました、それは自分の中では何となく呪文のような難しい言葉を想像していたからでした。
もしかしたらバンコクの正式名称กรุงเทพฯのように呪文のような言葉が長ーく続くのではないかとまで考えていました、それだったら普段ニックネームを使うのも理解できますからね。
あんがい普通で特別な発見も無く、だったら何でニックネームなのかなーと考えちゃいました。
さらにあれこれ考えてみたら、タイ人の本名を他にも知っていることに気がつきました。
例えば元首相の名前、さすがに日本のニュースでも報じられるタクシン元首相の名前がニックネームってことは無いでしょう。
googleで検索してみました。ทักษิณ ชินวัตร(タクシン・チナワット)、、、ここでまた驚きが!タクシンというのは姓ではなく名前だったのか!
ということは、ニュースなどで報じられる首相や政治家の名前も、苗字ではなく、名前であるってことですね。
そうすると、苗字って何のためにあって、どんな時に名乗るものなのでしょうか?
タイ語のテキスト「CDエクスプレスタイ語」では山田さんと卵さんの会話が続くわけですが、最後の20課では「僕はもう日本に帰りたくなくなってしまいました」と山田さんが言っています。
このままずっと山田さんがタイに住み続けた場合、山さんとか、田んぼさんとか、ニックネームで呼ばれる日が来るのでしょうか?
知っている人には常識といってもいいくらい当たり前のことなのだろうけど、結局謎が多いままです。
以前から知っていた単語だけど、単語そのものの意味以上のことは考えていませんでした。
知ってはいたが使ったことが無い言葉だったのです。その単語を見てふとある疑問が頭に浮かびました。
今まで10人ほどの先生にレッスンを受けてきたが、そう言えば誰の苗字も名前も知りません。
全てニックネームで呼んでいて、そういうものだと思って疑問にも感じていませんでしたが、改めて苗字って単語を見て、そう言えば苗字ってものがタイ人にもあるはずだよなーと思ったわけです。
辞書で名前に関する単語を調べてみるとこんな感じのものが見つかります。
นาม
名前,苗字,称号,名詞,
สกุล
姓,苗字,血統,~属(動植物の)
ชื่อ
名前,~であるところの,すなわち,~という名前である
ชื่อเล่น
ニックネーム,愛称,通称,
この中で私が実際にタイ人の名前として知っているものはชื่อเล่นだけってことになります。
私が初めて買ったタイ語の教材は「CDエクスプレスタイ語」この本の第二課の例文が自己紹介です。
สวัดีครับ ผมชื่อยามาดะครับ
こんにちは、私の名前は山田です
ดีฉันชื่อทัศนีย์ค่ะ ชื่อเล่นชื่อไข่นะคะ
私の名前はタッサニーです、ニックネームはカイです。
こんな感じの例文です。
日本人の場合「お名前は何ですか?」と問われれば、普通は苗字を答えますよね。
この例文の場合も「山田です」と苗字を答えています。
そう考えるとทัศนีย์(タッサニー)は苗字でしょうか?
このテキスト、最後の20課まで山田さんと、ไข่(卵さん)の会話が続くわけですが、途中สมหวัง(ソムワン)さんなんてのが出てくるのですが、説明は「男性の名前」となってます。
男性の名前ということは、名前からその性別が判断できるってことで、これは文字通り「名前」だと考えられますよね、苗字から性別の区別はつけられませんから。
そうすると、「女性の名前」と説明されていたทัศนีย์も苗字ではなく名前なのではないかという疑問も出てきます。
誰の苗字も名前も知らないと書きましたが、よく考えてみると実は一人だけ知っている人がいました。
私がタイ語の勉強を始めた頃、初めてタイ語を教えてくれた先生。
その先生の苗字と名前は知ってはいましたが、その先生は日本人と結婚されているので日本式の漢字の苗字とカタカナ表記の名前でした。
もうだいぶ前のことなので記憶が確かではないのですが、その先生にタイ人の名前とニックネームについて聞いたことがありました。(とても日本語が上手な人でした)
「タイ人は普段ニックネームで呼び合う場合が多い」、「本当の名前はパリー語などの普段使わない言葉を基にしたものが多い」そんなようなことを聞いた覚えがあります。
でも、そのときはそんな説明に、それ以上の疑問も感じずに、カイさんや、ノイさんが出てくるテキストの例文をそのまま学習し続けるうちに苗字のことなど意識からすっぱりなくなっていました。
でも、一度疑問に思うとわからないことだらけです。
ニックネームはいつ誰がつけるものなの?そして一生同じニックネームを使い続けるの?
そもそも、何でニックネームで呼ぶの?
テキストに出てくるタッサニーやソムワンは苗字なの、名前なの?
テキストにนามสกุลという単語が出てきたとき、思い切って先生に苗字を尋ねてみました。
実は苗字を尋ねるってことに妙にどきどき緊張しました。
何故かと言えば、普段ニックネームで呼び合う習慣があるってことは、それにちゃんとした理由があるのではないかと考えたからです。
以前先生に聞いた、「パーリー語なんかの普段あまり使わない、、、」なんてのが思い浮かび、ひょっとして軽々しく口にしてはいけないとか、インドのように苗字から出身階層、カースト的なものが判ってしまうとか、すごく失礼なことを尋ねてしまうのではないかなんて思ってしまったわけです。
実際はニコニコしながら普通に教えてくれました。
特に難しい言葉でもなく、ぱっとみて意味がわかる苗字でした。
ちょっとだけ拍子抜けした感じもありました、それは自分の中では何となく呪文のような難しい言葉を想像していたからでした。
もしかしたらバンコクの正式名称กรุงเทพฯのように呪文のような言葉が長ーく続くのではないかとまで考えていました、それだったら普段ニックネームを使うのも理解できますからね。
あんがい普通で特別な発見も無く、だったら何でニックネームなのかなーと考えちゃいました。
さらにあれこれ考えてみたら、タイ人の本名を他にも知っていることに気がつきました。
例えば元首相の名前、さすがに日本のニュースでも報じられるタクシン元首相の名前がニックネームってことは無いでしょう。
googleで検索してみました。ทักษิณ ชินวัตร(タクシン・チナワット)、、、ここでまた驚きが!タクシンというのは姓ではなく名前だったのか!
ということは、ニュースなどで報じられる首相や政治家の名前も、苗字ではなく、名前であるってことですね。
そうすると、苗字って何のためにあって、どんな時に名乗るものなのでしょうか?
タイ語のテキスト「CDエクスプレスタイ語」では山田さんと卵さんの会話が続くわけですが、最後の20課では「僕はもう日本に帰りたくなくなってしまいました」と山田さんが言っています。
このままずっと山田さんがタイに住み続けた場合、山さんとか、田んぼさんとか、ニックネームで呼ばれる日が来るのでしょうか?
知っている人には常識といってもいいくらい当たり前のことなのだろうけど、結局謎が多いままです。
Posted by YUTA at 23:57│Comments(2)
│タイ語レッスン
この記事へのコメント
こんばんは!
私は、タイ人と付き合い始めたときから、「プン(アップル=アップンの略)」愛称が決まり(適当に付けてくれた)、それがそのまま、今でも通称になっています。
そして、今、私の名前はほぼその愛称だけで「私」が生きています。
たまに日本人と話す機会があれば、本名を言いますが、タイ人には誰にでもこの愛称で通します。
苗字は、普段はあまり関係ありませんが、親戚などの系図や、出身地を推測したりするのに役に立ちます。
日本では、いろんな無関係の「山田」さんが存在しますが、タイで同じ苗字なら、必ずと言っていいほど、近かれ遠かれ、親戚関係にあることが証明されるからです。
ちなみに、タイ風の愛称をつけるか、本名から略した愛称で呼ぶか、人それぞれですね。
私は、タイ人と付き合い始めたときから、「プン(アップル=アップンの略)」愛称が決まり(適当に付けてくれた)、それがそのまま、今でも通称になっています。
そして、今、私の名前はほぼその愛称だけで「私」が生きています。
たまに日本人と話す機会があれば、本名を言いますが、タイ人には誰にでもこの愛称で通します。
苗字は、普段はあまり関係ありませんが、親戚などの系図や、出身地を推測したりするのに役に立ちます。
日本では、いろんな無関係の「山田」さんが存在しますが、タイで同じ苗字なら、必ずと言っていいほど、近かれ遠かれ、親戚関係にあることが証明されるからです。
ちなみに、タイ風の愛称をつけるか、本名から略した愛称で呼ぶか、人それぞれですね。
Posted by バットニャオ at 2011年01月09日 00:43
こんにちは、バットニャオさん、わかりやすい説明ありがとうございます。
アップンの略でプンさん、かわいらしいニックネームですね。
そして、苗字が同じだと親戚関係が推測できるわけですね、、
バットニャオさんブログ、イサーンに埋没中、子供に学ぶタイ語、両方ともいつも楽しく拝見しています。
アップンの略でプンさん、かわいらしいニックネームですね。
そして、苗字が同じだと親戚関係が推測できるわけですね、、
バットニャオさんブログ、イサーンに埋没中、子供に学ぶタイ語、両方ともいつも楽しく拝見しています。
Posted by YUTA
at 2011年01月11日 15:44
